HOME >
不動産 >
「競売開始決定通知」が届きました。まだ間に合いますか?
「競売開始決定通知」が届きました。まだ間に合いますか?
住宅を購入する際に利用した住宅ローンの返済が滞ると、ペナルティが発生することがあります。対象の住宅を競売にかけるという処置もその一つです。
いきなりそのような処置を取られるケースはなく、一般的には支払いを求める催促が届くはずです。それを無視し続けてしまうと、金融機関は裁判所に返済が滞っている事実を訴えることになります。その結果、住宅ローンを滞納している人に裁判所から競売開始決定通知が送られてきます。
いったん競売が始まってしまうと任意に売却するのは困難です。そのため競売開始決定通知が届いた辞典で諦めてしまう人も少なくありません。
しかし、実際には届いてからでも間に合うケースもあります。ただしあくまでもケースがあるだけであり、時間的な猶予は多く残されていません。手元に届いたらスムーズに行動を開始することが非常に大切なポイントです。
どれだけ遅くても競売の入札が始まるまでに手続きを終える必要があります。
そのためには競売までのスケジュールを詳しく把握しておかなければなりません。滞納が3カ月を過ぎると金融機関から督促状が届き始めます。その後しばらくすると、銀行などから保証会社へと窓口が変更されるのが一般的です。競売開始決定通知が届いたという時点で、ここまではすでに進んでいると考えておきましょう。
その後、1週間から2週間ほどで住宅の調査が実施されます。調査をするのは金融機関や保証会社ではなく裁判所の執政官です。早ければそれを終えて、3カ月後ぐらいに期間入札の通知が届いて競売の公告にいたります。この段階まで来てしまうと、もう入札が始まるのは時間の問題です。
つまり競売開始決定通知が手元に届いてから、入札が開始されるまで3カ月ぐらいしか猶予がない場合もあるということです。遅い場合でも5カ月ほどで始まってしまうと考えられます。したがって任意売却を望むのであれば、できるだけ早く手続きを行う必要があります。