競売開始通知が来たのですが、このまま住み続けることはできますか？

公開日:2022年01月11日 住宅ローンを滞納してしまうと、債権者からの申し立てによって「競売開始決定通知」というものが裁判所から送られてきます。その内容は、債権者の権利で自宅の差し押さえが行われたことと、自宅の競売が行われることを知らせるものです。 この通知が届いてしまうと、早ければ半年以内には競売が開始され、やがて住んでいた家は第三者によって落札されてしまいます。こうなると住人は強制的に立ち退かなければなりません。 ただ、競売開始通知が届いてからも、その家に住み続ける方法がまったく無いわけではありません。通知が届いてからもその家に住み続けるための方法としては、以下の3つが挙げられます。 まずは住宅ローンの残高を一括して返済するという方法です。競売開始通知が届いてしまえば、これまで通り分割してローンを返済していくことはできなくなり、残高を一括返済する方法しか残されません。 しかしながら、そもそもお金が払えないからローンを滞納してしまっているわけなので、この方法はとても現実的とは言えません。 次に考えられるのが、親せきや知人などにローンを肩代わりしてもらう方法です。もしも身近に新規にローンを組んでもらえるような存在がいるのであれば、こういう選択肢をとることもできます。 最後に考えられるのが、リースバックという手段です。このリースバックというのは、投資家などの第三者に自宅を任意売却し、それを購入してもらいつつ、そのまま元の所有者がその家に住み続けるという方法です。この方法なら、自宅に住み続けることができるだけではなく、ご近所に経済的な事情を勘繰られることもありません。 また、場合によっては一旦は売却した自宅を、後々に買い戻すこともできます。その場合は売却した時の価格よりも割高になってしまうケースがほとんどですが、それでも、家賃を支払うことで思い入れのある自宅に住み続けることができるこのリースバックという方法が近年特に注目されつつあります。