戸建てを任意売却したときの失敗談
建売分譲の戸建てを任意売却しました。住宅ローンの返済金額が生活費を圧迫するようになり、支払い続けるのが困難であると判断したからです。
もしものときには競売にかけられてしまうと知っていましたので、不安はありませんでしたが、できるだけ早く解決したいと焦っていました。
住宅ローンの返済金額が残っている状態でも売却できるシステムが任意売却であると知り、わらにもすがる思いで金融機関に相談しました。
競売にかけるよりも高い価格で戸建てを売却できると教わり、できるだけ早く決断することにしました。
建売分譲住宅でしたので、注文住宅よりも資産価値が低いと診断されました。
集成材を使用して施工されているので、壁材を撤去できず、リフォームそのものが極めて困難であることも判明しました。
任意売却は競売よりも獲得できる金額が高いという点だけに注目してしまい、どうしたら一戸建てを高値で売却できるのかを想像しなかったのが失敗談です。
リフォームしないまま売却すれば、さらに売却金額は安くなる可能性が高いので、任意売却における失敗談と言うよりも、一戸建て住宅を選んだときの問題であると感じました。
建売分譲住宅はリフォームが困難ですが、定期メンテナンスを欠かさなければ、リフォームする必要性が少ないと言われていたのを新築時から聞いていました。
定期的に害虫駆除約を散布しておけば、集成材が害虫被害で崩れる心配がなくなりますから、もっと害虫駆除を真剣にしておくべきでした。
結論として、任意売却は成功し、困窮の事態は避けられましたが、ローンの残高が100万円ほどありました。
新居を探したり、賃貸借契約や、中古住宅探しの手間もあり、さらに任意売却だけでは完済できなかった分を支払い続けたため、一年間は気苦労が絶えませんでした。
あのまま何もせずに住宅ローンの支払いが滞ってしまっていたら、強制的に競売にかけられてしまった可能性が高いので、協力してくれた金融機関には感謝しています。