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老後破産とは?

不動産
高齢化社会に伴って増加傾向にあるのが老後破産です。 一昔前までは定年までしっかり勤めあげれば、老後の生活は問題なく生活できるとされていましたが、昨今は低所得層だけではなく中流層、高所得者層といわれる家庭でも老後破産する可能性があるとされており、現在は高齢者世帯のおよそ4割にその傾向がみられると問題視されています。 そんな老後破産の原因は、年金不安や終身雇用制度などの外的要因も含めて多岐にわたりますが、最大の原因はお金の使い方にあります。 どういうことかというと、まず一番に挙げられるのが年金生活になったあともこれまでと変わらない生活を行っていることです。 これまでと収入が減っているのにも関わらず、生活を変えないということは、貯金を切り崩していることに他なりません。このような生活が続くとお金が足りなくなってしまうのです。 また高齢者になると若い頃と比べて病気になることも増えてきます。 基本的に高齢者の医療費負担が少なくなるように公的保障が用意されていますが、病気によっては公的保障だけでは足りないことも考えられます。 また糖尿病などの慢性疾患で定期的に月数万程度の出費が必要となると、老後には大きな負担となってしまうのです。 他にも住宅ローンが定年後も残ってしまうことも老後破産の原因として考えられます。 これは主に晩婚化が影響しているのですが、20代前半で結婚して35年ローンを定年の60歳までに払いきるという過去のライフスタイルとは違って、現代は初婚が30代になることも珍しくなく、35年ローンを組んでしまうと定年までに支払いが終わらないということも珍しくありません。 定年後、収入が減ってしまっている状況でローンだけが残されてしまうため、その支払いは当然貯蓄からということになってしまうのです。 体がまだ元気に動く若い頃であれば、生活費が不足したり、借金があったとしても、頑張ればなんとか生活を立て直すことができますが、高齢になるとその頑張りが難しくなってくるため、こうした原因が重なると破産してしまうことになりかねないのです。 そうならないためにも大切なことは、今現在のお金の使い方を一度見直して、早いうちから老後の生活に備えておくことです。 特に中流以上の家庭は今の生活でお金に困ることが少ないため、こうした準備を怠ってしまいがちです。なんとかなるだろうと楽観視しすぎると老後破産をしてしまう可能性が高くなりますので気を付けましょう。
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